5月4日:日光→細尾峠→間藤駅(わたらせ渓谷鐵道)→足尾銅山→草木湖→桐生

今日は暑くなりそうだ。
日本ロマンチック街道中禅寺湖方面へ向い、途中で清滝バイパスを2キロほど走って足大谷橋の信号を左折。ここから400メートルほど登り細尾峠*1を目指す。
いろは坂を思わせる九十九折。斜度はそれほどきつくないが、これで終わりかなと思うと、また登りの道が曲がった先から現れる。

しかし、頂上から間藤駅近くまで一気に20キロも楽しい下りが待っていた。122号に出るまで、バイク1台と車3台にしか遭遇しなかった。天気も良いし気持ちよく快調に下る。
間藤駅に到着。駅で桜を眺めていると、わ鐵が入って来た。おぉ〜なんという偶然。今回はこのまま桐生まで自転車で下るので、真近で写真が撮れてよかった。

ここから北上しながら「1000軒長屋」の名残や日本で初の水力発電所、間藤水力発電所跡・旧本山迄の線路・古川橋*2を見ながら足尾製錬跡へ向う。何とも言えぬ荒涼感。
 
公害の代名詞のように言われてきた足尾。亜硫酸ガス*3渡良瀬川沿岸の鉱毒被害。川は清く澄んでいたが、山は未だ禿山だ。最後に足尾砂防ダムを見る。まさにツワモノどもの夢の跡であった。

*1:足尾と日光をつなぐ細尾峠は難所となっていたが明治になってから足尾銅山の開発によって搬送が一気に拡大し、それに伴って道路の改修が大規模に行われた。細尾峠を越える道は明治21(1888)年に道幅2間半の道路へと拡幅された。さらにこの2年後の明治23年には日本で初めてロープウェイ(索道)が細尾峠に架けられ、足尾銅山のための資材運搬に供せられた

*2:日本初の鉄橋(橋長48.5mで、上弦材にH形鋼を使用した珍しい形式)

*3:鉱石を溶かし銅を取り出す時に、鉱石の中の硫黄分が亜硫酸ガスとなり山の草木を枯らしてしまう