万祝と伊八の旅
一昨年のGWは秩父。去年はしまなみ。
今年は千葉を走ってみよう*1と言う話が、春先くらいから出ていた。
宿の場所や手配は相方に任せ、立ち寄りポイントは私の担当。*2
- 5月3日
館山下車〜城山公園〜安房博物館〜なか川(昼食)〜
洲崎灯台〜館山ファミリーパーク〜平砂浦〜
野島崎灯台〜田舎の宿ニューきむら 40キロ
快晴の館山の駅を降り立つと、「万祝」のパンフレットが目に入る。安房博物館で展示されているらしい。これは前々から観たいと思っていたのでラッキー。城山公園からの東京湾の景色を楽しんだ後、早々行ってみる。
すばらしい意匠や色使い*3に感動し、昔の大漁に網元が大盤振る舞いしている姿に思いを馳せていた。その間に、万祝にあまり興味がなかったのか、あまりにも私が時間を掛けゆっくり見ていたせいか、相方はよそ様のお子さんと一緒に「あわびレース」に参加してちゃっかり一等を当て、葉書をゲットしていた。
落ち着いた雰囲気の鮨屋で豪華な館山の幸を頂き、腹ごしらえ。
灯台への道の脇では、天草が干されていた。灯台の風は、とても心地よくさわやかだった。
再び走り出し平砂浦のサンドスキー場とはまなすを楽しむ。
館山ファミリーパークはポピーが満開。眩しいくらい。
椰子の木も気持ちよさそうに天高く伸びていた。
房総フラワーラインを走り、野島崎灯台へ。
本日のお宿、田舎の宿ニューきむらへ到着。
- 5月4日
白浜出発〜高家神社〜ロースマリー公園〜鏡忍寺〜
薬王院〜金乗院〜藤よし(昼食)〜鯛の浦〜
誕生寺〜月の砂漠記念像〜ペンション月の砂漠 80キロ
今日も快晴。
朝いちは、お料理好きには外せない高家神社へ。
ローズマリー公園でソフト休憩。
今回の旅の目的である「波の伊八」めぐりがここから始まる。
まずは、鏡忍寺。
人影もなく田舎の畑の中にポツリ。いい雰囲気でした。
高石家(武志家)の墓もある。
さらに畑の中を進む。
薬王院は住職さんに頼んで本堂の戸を開けて頂かなくては観られない。
伊八29歳の時の作品。すでに、この若さにしてこの迫力。
次は、金乗院。
ここにも有名な「向拝の龍」と「酒仙の図」。
鴨川の繁華街まで戻り、スペシャルランチを頂く。さんが・なめろう・きんきの煮付に大満足。
渋滞*4で進まない車の横をすかっと走りぬける。
鯛の浦、誕生寺、閑散としている行川アイランド、勝浦を経由し、月の砂漠記念碑で相方の乗駱駝姿を見て、最後の難関*5を突破し、本日のお宿へ到着。
- 5月5日
大原駅〜飯縄寺〜行元寺〜九十九里ビーチライン
矢指ヶ浦温泉館
本日も快晴、しかも追い風。*6
黄色で菜の花のようないすみ鉄道に会いに、まずは大原駅に。
上総中野行きが止まっていた。いつ観てもかわいい。
そこから海に出て九十九里一ノ宮大原自転車道に入る。
太陽は限りなく眩しく、海は限りなく続く。波に乗れない黒いアシカ達は波待ちをしていた。
そして、本日のメーンエベント。まずは飯縄寺へ。
わたくし達が本日の第一客人だったようで、住職さんが本堂の扉を開けてくれるついでに、専属ガイドさんのように色々細かいところまで説明して頂いた。
四面に花鳥風月の彫刻が施された鐘桜も、子孫繁栄(酉)や夫婦円満(兎)の意味がある等勉強になった。
波と飛龍*7
北斎の師匠でもあった、堤等琳の天井の龍の墨絵・160年以上も前に江戸小伝馬町から運ばれた、約二畳の銅版で出来た賽銭箱など、圧巻であった。
そこから15キロほど内陸へ走り、行元寺へ。
北斎の「富嶽三十六景:神奈川沖波裏」の原型にもなっていると言う、「波に宝珠」を拝見。
陰影・遠近法・今にも波が崩れそうな躍動感などすばらしかった。
ランチは、鰯のパスタをいただき、追い風に乗りビーチラインを一気に走りぬく。
本日のお宿「矢指ヶ浦温泉館」は気の利く奥様や娘さんが居て、とても気持ちよかった。
もちろんお湯もよく、食事も美味しく、特にきんきの煮付けと鰯の酢〆が気に入った。
よーく走ったなぁ。100キロ。
- 5月6日
なんとなく雲行きが怪しい。
宿の奥さんが旭駅まで車で送ってくれると言うので、輪行準備。
準備中に小雨が。
今日は銚子まで走る予定だったが、
丸3日よく走りよく食べ、よく観光したので、今回の旅は大満足。
また次回千葉を走る機会があったら、銚子や佐原などに行ってみたい。